松風の歴史

松風

松風 箱入

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戦国時代に生まれた 銘菓「松風」


 元亀元年(1570年)、天下統一のため一向一揆の制圧を目論む織田信長は、一向宗の本拠地である石山本願寺(現在の大阪城の地)を攻め、本願寺第十一世 顕如上人(けんにょしょうにん)との以後11年間にも及ぶ武力抗争が始まりました。後に、「石山の合戦」といわれる戦いです。

 信長は寺の周囲を厳重に包囲し、本願寺内では兵糧の確保が困難を極めていきました。こうした戦況の最中、顕如上人をはじめ門信徒の兵糧食代わりにと「松風」の原型が創製され、、この篭城戦を戦い抜いたと伝わっております。

 合戦後も続く苦難を乗り越え、天正十九年(1591年)豊臣秀吉より京都六条堀川に寺地を与えられ、本願寺は現在の場所に落ち着きます。
 
 京都に移られた顕如上人が、下間少進邸(しもつましょうじん邸)
にて

 「わすれては 波の音かとおもふなり 枕にちかき 庭の松風」

 と詠まれた歌より「松風」の銘を賜わり、幾百年の時を越えて今日につくり伝えられています。






顕如上人